家庭と歯科医

一般の医師の場合、家族で同じ「かかりつけ医」がいるといわれます。家族の生活環境が体調にも影響を及ぼしていることがあるからです。そのため、医師が患者の家族構成や生活環境を知っていれば、食事改善や介護方法など、さまざまな方面から患者に適切なアドバイスをすることもできます。

一方、歯科の場合はどうでしょうか。ある歯科医師は、親子で歯周病になるケースは食生活が関係していることが考えられると語ります。そうした場合、家族みんなが同じ歯科医院に通うのはメリットがあるといえそうです。

また別の歯科医師は、必ずしも家族ぐるみで1人の歯科医師にかかることはないと語ります。歯科医のなかには、義歯は得意だけど子供は不得意という人も、反対に小児歯科が専門の人もいます。さらに、歯科医がどこにあるかということも考慮した方がいいでしょう。母親と子供は家の近く、父親は職場の近くにの歯科医院に通うほうが便利かもしれません。

近所に、満足のいく治療をしてくれる歯科医がいれば、それが一番です。しかし、どんな治療が必要かによって、答えは変わってきます。たとえば、それほどひどくないむし歯の治療であれば、遠方の歯科医に通う必要性は低いと思います。遠くの歯科医院に通えば、交通費もかさみます。しかし、外科的な処置をしなければならないくらいの歯周病や、高度な治療が必要な場合は、近いからという理由で歯科医院を選ぶのはおすすめしません。遠くても信頼できる歯科医のもとに通ったほうがいいでしょう。