歯学部附属病院の存在

歯学部の大学病院の一番の特徴といえば、さまざまな診療科(外来)がそろっていることでしょう。ある国立大学の歯学部附属病院の場合、「むし歯外来」「歯周病外来」「小児歯科外来」「矯正歯科外来」など一般的な診療科から、「口腔外科外来」など大がかりな外科手術も行う診療科、「スポーツ歯科外来」「いびき無呼吸歯科外来」「息さわやか外来」など、ほかの病院ではあまり目にすることのない特殊な診療科もあります。

特に、入院が必要となる大がかりな外科手術や、極めて専門的な治療、先進的な治療を受ける場合は、小さな診療所よりも大学病院を選んだほうが良さそうです。また、一般的なむし歯や歯周病でも、重い心臓病や糖尿病、腎不全などの持病がある場合は、専門医による協力を得ながら治療しなければなりません。このようなケースでは、大学病院で治療を受けた方が良いと思います。

もちろん、一般の患者が通常の歯科治療を大学病院で受けることもできます。ただし、大学病院には「教育」「研究」という役割もあるため、歯学部を卒業したばかりの研修歯科医が多く勤務しています。最終的な責任は指導する立場の歯科医が持つとしても、研修歯科医にも経験を積む機会を与えなければなりません。そうしないと若手が成長する機会が奪われてしまいます。

その点を理解していないと、最高の治療を受けたいと思って大学病院を選んだのに、未熟な研修医に治療されたと、不満を持つことになりかねません。